ST株式会社 工場内耐震補強工事

建築 / その他

今回の工事では、屋根および壁面の鉄骨補強を実施しました。屋根では、既存の梁に新たな梁を接合し、さらに方杖を取り付けることで強度を向上させました。また、壁面にはクロスのブレースを柱間に取り付け、しっかりと補強を行いました。
施工前には、実測調査を行い、柱間の距離や高さを詳細に計測するとともに、取り付け時の障害物の有無を確認しました。既存の構造に合わせた工事であったため、現場での取り付け作業中には調整が必要な場面もありましたが、施主様や設計担当者との密な打ち合わせを重ねることで、一つ一つの課題を確実に解決しながら工事を進めました。
特に梁の部材の中にアーチを描く箇所の施工では、アーチに合わせた厚紙で型取りを行う工夫を施し、現場での建方時に誤差なく嵌めることができました。このような工夫が成功したことは、大きな達成感につながりました。
また、今回の工事は工場内での居ながら工事となり、従業員の皆様が日常の業務を続ける中での施工でした。従業員の皆様と良好な関係を築けたことで、施工へのご理解とご協力を得ることができ、各工程を円滑に進められました。終了後には、工場の皆様から労いの言葉もいただき、工事を高く評価いただきました。

工事概要

  • 施工者

    株式会社キーマン 東京支社

  • 工事期間

    令和5年10月23日~令和6年4月21日

  • 工事概要

    鉄骨工事
    ・垂直ブレース(壁) 1階:16構面 2階:18構面
     地震が発生した場合、横揺れによって構造体が変形するのを防ぐ為に、
     クロス(X)したブレースを梁と柱に接合し強度を補強する為の工事。

    ・梁補強(屋根):12箇所
     既存の梁に対して、新しい梁を接合し補強。

    ・方杖補強(屋根):20箇所
     柱の間隔が広い場合、柱の代わりに方杖を取り付けることによって
     スペースの確保、又、屋根からの耐力を保つ。

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