BT大屋根耐震補強工事
建築 / 商業施設・テナントビル
メイン工事として二重鋼管ブレースの施工を行いました。通常の二重鋼管ブレース補強は2本の斜材を用いるところを、今回は規模が大きいため4本を使用し、Xの形で取り付けました。ブレースの上部端部が梁から柱にかけてアールを描いていたため、フィルムを使用して形状を写し取り、正確に測定してプレートを作成しました。また、二重鋼管ブレースに合わせて方杖も円柱の柱に取り付けるため、柱芯の実測も慎重に行いました。方杖の取り付けでは、1本の柱に対して最大4本の設置が求められ、高さを揃えるために根本の取付プレートを切断して調整しました。
高所作業車を使用したため、完全フルハーネスを実施しました。特に溶接作業では、近くを通られるお客様への配慮から見張りを配置し、床面の水養生や煙の方向を考慮して作業を行いました。溶接部材が分厚く、冬期作業では部材が冷たくなるため、温めてから作業を行うなど、温度管理に苦労しました。
このような大規模で難易度の高い現場を無事故で完工したことで、関係会社様より感謝状をいただき、安全管理、工程管理、品質管理が高く評価されました。